💡 Blenderジオメトリーノードの鍵を握る「フィールド」の概念をマスターしよう!
このチュートリアルは、あかりノートさんの素晴らしいYouTube動画を参考に作成しました。あかりノートさんの詳細かつ分かりやすい解説に深く感謝いたします。
もし、この「フィールド」の概念を動画で直接確認したい場合は、以下のリンクからあかりノートさんの元の動画をご覧ください:
あかりノートさんのBlenderジオメトリーノード解説動画 (フィールドの概念)
「ジオメトリーノードでノードを繋ぐと何が起きているの?」 「複数のオブジェクトに、それぞれ異なる効果を一度に適用するにはどうすればいいの?」 「ジオメトリーノードのダイヤモンド型の入力って、どういう意味?」
もしあなたがそう感じているなら、この記事はまさにうってつけです!Blenderの**ジオメトリーノード (Geometry Nodes)は、ノード(箱)を線でつなぐだけで、複雑なモデリングやアニメーションを効率的に作り出せる強力な機能です。その仕組みを理解する上で、「フィールド」**という概念は避けて通れません。
今回は、このジオメトリーノードにおける「フィールド」の概念について、動画の手順に沿って、初心者の方でも理解できるように徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたはジオメトリーノードがなぜ効率的で強力なのかを理解し、今後のチュートリアル動画をよりスムーズに進められるようになるでしょう!
この記事で学べること:
- **ジオメトリーノードにおける「フィールド」**とは何か
- 関数やプログラミングとの共通点
- フィールドを使って複数のオブジェクトに個別の効果を与える方法
- 位置、テクスチャ、インデックスなどの様々なフィールド情報
- フィールドを扱うノードの見分け方
難しい専門知識は不要!一緒に手を動かしながら、Blenderジオメトリーノードの無限の可能性を体験してみましょう!
A. フィールドとは何か?〜関数の概念から理解する〜
ジオメトリーノードにおける「フィールド」は、少し難しく感じられるかもしれませんが、動画では「関数」という概念を使って非常に分かりやすく説明されています。
関数の基本
- 関数は、数学で習った「
y = f(x)
」のように、**特定の入力値 (x)**に対して、**決まった出力値 (y)**を返す関係のことです。 - 例えば、
y = x * 2
という関数があった場合、入力が1
なら出力は2
、入力が10
なら出力は20
と、入力に応じて出力が一つに決まります。
ジオメトリーノードにおけるフィールド
ジオメトリーノードの「フィールド」も、この関数の考え方に似ています。
- 例えば、100個の立方体があるとします。
- ジオメトリーノードでは、この100個の立方体を一つずつ処理するのではなく、100個分の位置情報(x,y,z座標)をひとまとめにしたデータとして扱います。これがフィールドです。
- フィールドは、ノードツリーの上流から下流へと処理されていきます。ジオメトリー情報が変化すると、それに応じてフィールドから出力される情報も変化します。
- このフィールドは、複数の入力値(100個の立方体それぞれの情報)に対して、複数の出力値(100個の立方体それぞれの変化)を返せる、プログラミングにおける関数の拡張版のようなものだと捉えることができます。
- これにより、たった一つのノードを繋ぐだけで、100個の立方体すべてに個別の効果を一度に適用できるのです。

B. フィールドの力を実感!ノードの構成例
次に、具体的なノードの構成を通して、フィールドの働きを視覚的に理解してみましょう。
- グリッドと立方体を配置する:
- 新しいジオメトリーノードツリーを作成します。
- 「グループ入力」と「グループ出力」ノードを準備します。
Shift + A
> 「メッシュプリミティブ (Mesh Primitive)」>「グリッド (Grid)」ノードを追加し、「グループ出力」に接続します。Shift + A
> 「メッシュプリミティブ (Mesh Primitive)」>「立方体 (Cube)」ノードを追加します。Shift + A
> 「インスタンス (Instances)」>「ポイントにインスタンス化 (Instance on Points)」ノードを追加し、「グリッド」と「グループ出力」の間に配置します。- 「グリッド」ノードの出力を「ポイントにインスタンス化」ノードの「ポイント」入力に、
- 「立方体」ノードの出力を「ポイントにインスタンス化」ノードの「インスタンス」入力に接続します。
- これで、グリッドの各頂点に立方体が配置されます。
- 位置情報(フィールド)を取得する:
Shift + A
> 「入力 (Input)」>「位置 (Position)」ノードを追加します。Shift + A
> 「ベクトル (Vector)」>「XYZ分解 (Separate XYZ)」ノードを追加します。- 「位置 (Position)」ノードの「位置 (Position)」出力を、「XYZ分解 (Separate XYZ)」ノードの「ベクトル (Vector)」入力に接続します。
- X座標(フィールド)で立方体のサイズを変える:
- 「XYZ分解 (Separate XYZ)」ノードの「X」出力を、「ポイントにインスタンス化 (Instance on Points)」ノードの「スケール (Scale)」入力に接続します。
- 3Dビューポートを確認すると、X座標がプラス方向に行くほど、立方体のサイズが大きくなることが分かります。
- このとき、「XYZ分解」ノードの「X」から出力されているのは、各立方体ごとのX座標の値という「フィールド」情報です。これが「ポイントにインスタンス化」ノードに渡され、それぞれの立方体のスケールに適用されています。
- もし、フィールドでなかったら?: 100個の立方体があった場合、一つ一つに手動でX座標を取得し、スケールに設定する作業が必要になります。フィールドがあるからこそ、この作業が一瞬で完了するのです。
👉 「なるほど!」ポイント: ジオメトリーノードのソケット(ノードの入出力口)には、単一の値だけでなく、複数の値をひとまとめにしたフィールドという特別な情報が流れています。これがジオメトリーノードが強力である理由の一つです。
C. フィールドの多様な活用方法と見分け方
フィールドは、位置情報だけでなく、様々なデータとして扱うことができます。また、どのノードがフィールドを扱えるのかは、ソケットの色と形で見分けることができます。
1. 多様なフィールド情報の活用例
- 回転(Rotation):
- 先ほどの例で、「XYZ分解」ノードの「X」出力を「ポイントにインスタンス化」ノードの「回転 (Rotation)」入力に接続すると、X座標に応じて立方体が回転します。
- 位置(Position):
- 「位置設定 (Set Position)」ノードを使い、フィールド情報(例えば「ノイズテクスチャ」など)を「オフセット (Offset)」に接続すると、各頂点やインスタンスがその情報に応じて移動します。
- テクスチャ(Texture):
Shift + A
> 「テクスチャ (Texture)」>「ノイズテクスチャ (Noise Texture)」ノードの「係数 (Factor)」出力を、任意のノードの入力に接続すると、テクスチャの濃淡に応じた効果を適用できます。
- インデックス(Index):
Shift + A
> 「入力 (Input)」>「インデックス (Index)」ノードを追加すると、各頂点やインスタンスに割り当てられた番号(インデックス)を取得できます。これを使って、例えば偶数番目のオブジェクトだけサイズを変えるといったことも可能です。
- 法線情報(Normal):
Shift + A
> 「入力 (Input)」>「法線 (Normal)」ノードを追加すると、各頂点の法線情報(面の向き)を取得できます。これを使って、オブジェクトを法線方向に膨らませるといった効果も作れます。
2. フィールドを扱うソケットの見分け方
動画では、ノードのソケットの形と色で、フィールド情報かどうかの見分け方を教えてくれています。
- 四角いダイヤモンドの形: フィールドを扱えるソケットです。複数のデータをまとめて入出力できます。
- 丸い形: 単一の値のみを扱えるソケットです。
👉 「なるほど!」ポイント: ジオメトリーノードでは、このダイヤモンド型のソケットに、位置、テクスチャ、インデックスなど様々な「フィールド」情報を接続することで、複雑なアニメーションやモデリングを効率的に実現できるのです。
まとめ:フィールドを理解すればジオメトリーノードは怖くない!
お疲れ様でした!今回のチュートリアルでは、Blenderジオメトリーノードの根幹をなす「フィールド」の概念について深く掘り下げてみました。
この「フィールド」という考え方を理解することで、ジオメトリーノードのノードツリーがどのように機能しているのかがクリアになったはずです。
- フィールドは「複数のデータをまとめて扱う関数」
- ダイヤモンド型のソケットがフィールドを扱えるノードの目印
この動画は、フィ-ルドに回転を加えたものです参考にしてください。
この基本をマスターすれば、今後のBlenderチュートリアルで出てくる複雑なノード構成も、一つひとつのノードが何をしているのかを理解しながら進められるようになります。
これからは、ジオメトリーノードのノードを繋ぐたびに、「今、このノードにはどんなフィールド情報が流れているんだろう?」と考えてみてください。きっと、新たな発見があるはずです。